BRS工法とは
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ハウスメーカー様、ビルダー様へ。
弊社は石川県内初、BRS工法の認定工場として
より強固で高品質な住宅基礎鉄筋を製作します。
「BRS工法」とは、あばら筋の端部にフックを設けないで、主筋と溶接により緊結する溶接組立鉄筋システムです。
この工法は地上階数3以下の住宅、共同住宅(在来軸組工法・枠組壁工法・鉄骨造)の
場所打ち鉄筋コンクリート造布基礎・べた基礎・べた基礎と一体になった偏心布基礎内の配筋に使用できます。
従来のスポット溶接とBRS工法(特殊スポット溶接)
従来のスポット溶接は、鉄筋の接触面を極度の焼き入れ状態に至らしめることにより、鉄筋の特性である伸びや粘りのない箇所が発生し、脆弱な部分が形成されてしまいます。これは建築技術者の間では常識的なことであり、鉄筋相互をスポット溶接により接合することは避けるものと判断されてきました。
しかしながら、このような技術知識の中、スポット溶接に新たな知恵を加えて構築した新技術により、溶接接合部の材質変化に関する危惧を一掃することが示されました。
それが「BRS工法(特殊スポット溶接)」です。
この技術は、鉄筋相互が溶解凝固を起こしても、鉄筋の材質や特性について変化はしません。
また、住宅基礎鉄筋のベタ基礎及び布基礎に配筋する仕様規定に関して、建設基準法で定められている「緊結」についても、180°フックありの立上り筋では、コンクリートのかぶり厚さを確保することが厳しいことに加え、鉄筋加工手間も相当量の負担となってしまいますが、「BRS工法(特殊スポット溶接)」は、建築基準法における「緊結」同等以上との技術評価を日本建築センターより受けています。
在来工法と比較しましても技術面及び施工面で優れた性能を有しており、建築基準法も遵守していますので、貴社の住宅基礎の品質向上・法令順守に大いに寄与できるものと思われます。
従来の溶接鉄筋
立上り幅によっては、コンクリートの「最低かぶり厚さ」を確保するのが難しい。
BRS工法
BRS工法であれば、フックが必要無く、十分なかぶり厚さが確保できる。また、施工性も向上。
各種の接合における評価
緊 結 | 建築基準法 | |
---|---|---|
BRS工法
(特殊スポット溶接) |
日本建築センター技術認定により ◎ (接合箇所の溶接部がより強い) |
〇 遵守 |
従来のスポット溶接 | 評価認定なしの溶接により × (接合箇所の溶接部が確実に弱い) |
× 違反 |
180°フックあり | 結束線により △ (施工面で負担が増える) |
〇 遵守 |
フックなし | 結束線により × |
× 違反 |
製造工程
- 切断工程
- 作業工程
- 溶接工程(鉄筋自動供給装置)
- 溶接工程(高性能型特殊スポット溶接)
- 曲げ工程(ユニット曲げ)
- 製品検査(溶接部せん断試験)
BRS工法鉄筋使用基礎の概要
設計者 | 資格 一級建築士(一級建築士事務所)、二級建築士(二級建築士事務所) |
---|---|
用途 | 木造住宅(在来軸組工法・枠組壁工法)、鉄鋼系(軽量鉄筋構造)の住宅・共同住宅 |
階数 | 3階建て以下 |
基礎の構造種別 | 場所打鉄筋コンクリート造 |
基礎の構造 | 〈基礎梁部〉布基礎・べた基礎(立上り部) 幅:150mm以上かつ土台の幅以上 主筋(上・下端筋)の径:D13 D16 D19 D22 せん断補強筋の径:D10 D13 腹筋の径:D10 D13 鉄筋に対するコンクリートのかぶり厚さ:40mm以上 |
〈底盤部分〉布基礎 厚さ:150mm以上 ベース主筋の径:D10 D13 D16 配力筋の径:D10 D13 鉄筋に対するコンクリートのかぶり厚さ: 60mm以上 〈その他の鉄筋〉布基礎・べた基礎:D10 D13 D16 D19 D22 〈コンクリート〉:Fc(設計基準強度)18N/mm2以上30N/mm2以下 |
- 本記述における建築材料の品質は、次の通りとする
コンクリート(JIS A5308)‒普通コンクリート 鉄筋(JIS G3112)‒SD295A、SD345 - 構造設計条件(荷重及び外力)は、各住宅を設計する建築士が定め、個邸の構造安全性を確認することとしている